おことわり
私はただの偏光グラスオタクで約20年前からTALEXに傾倒してきた歴史がある。偏光グラスはどれにしようかとこのページにたどり着いた方もいると思うが、色や光の見え方はあくまでも個人主観。参考にしていただければ幸いだが最後は自分で掛けて見て選ぶのが良いと思う。
まずはこちらも【偏光レンズ その1】TALEX & PolaWing-spX 一挙かけ比べ! – まっちゃんの鮎すがら。
撮影場所
林道→青梅市内某所
林道のテストの理由は渓流釣りなどでのローライト時の見え方、渓流相などでの釣りの想定、移動時も偏光をかけるなどの理由から。あとは、私が山を走る時も掛けるので忘備録。
河川→秋川館屋売店下流
言わずもがな鮎釣り河川での見え方。鮎がたくさんいるであろう場所に行ったが残念ながら鮎はほとんどいなかった。
比較テスト実施中、かなり怪しいため鮎が逃げたのか?久しぶりの酷暑の中3時間を要する。
撮影条件
iPhoneなどで撮影すると全て補正が自動的にかかってしまうので、一眼レフで撮影、しぼり、シャッタースピードを固定して出来るだけ裸眼での見え方に近い写り方で撮影し、偏光レンズをカメラのレンズの前に当てて撮影した。
Body:Canon EOS7D
Lens:Sigma50mm単焦点 f/1.4 EX DG HSM
●林道→ ISO 100 f/5.6 シャッタースピード1/8
木々が生い茂る中で、強い光が差していると思ったより目が疲れるのと視線による明暗の切り替えで一時的に手元が暗く見えたりする。このシーンで偏光サングラスをかけることにより奥に見える眩しい光と奥の水たまりのギラつきをどのくらいカットできるか。
●河川→ ISO 100 f/5.6 シャッタースピード1/100
流れの中にある様々な色、右側に見える大きめの石のほとんどと真ん中に流れる茶色の流れは垢腐れ、鮎がつかない。鮎の付いている石は右側の垢腐れ石の凹んだ溝の流れが通っている少しの部分、左側の流れの中の黒っぽいいくつかの石、垢腐れの流れの中にポツンとある石、奥の白っぽい流れは白川から垢付きが始まっているので釣れる流れ、手前の白い流れは大石除いて垢付きが不十分、その石色と垢付きの差が見分けられるか、が釣果に影響か?
一挙比較編
TALEXのカタログの記述がわかりやすいのでカタログから引用
ナチュラル系はグレー基調、コントラスト系は赤基調、ブライト系は黄色基調になりどの位各色が入っているか、となる。
「自然な見え方」ナチュラル系
ナチュラル系のレンズはグレー基調を基調としたレンズ。私は運転の時にTRUEVIEWを愛用、必要以上に動いたものの情報が入って来ないのでかなり疲れにくく最高のドライビングレンズ。では釣りはどうなのか?
左列のTRUEVIEWとフェザーグレイはグレーonlyの基本のキのレンズ、メーカーとしてもまずは一本の勝負レンズ?なので相当力が入っているはず。
しかし全体が自然に見えるグレー系のレンズは魚が動いたり群れを見つけたりと動きに対しては物足りない気がする。
そのレンズを基本として少しコントラスト性能と明るさを高めたのがTRUEVIEW SPORTSとフィールドグレイか。コントラスト性能が高めてあるので自然な中でも垢付きが良く見えるようになる、動いたものが見やすくなる、と言ったメリットあるので鮎釣りにまず一本はTALEXならTRUEVIEW SPORTS、PolaWing-spXならSPX-102 フィールドグレイになるか?
SPX-103 シューターグリーンは赤系のコントラストと黄色味が入った色、少し明るく見えるのとグリーンウォーターでの視認性が高まるので湖向きか?笹濁り、薄濁りならグレー系より見やすいかも?
「くっきり、ハッキリ」コントラスト系
コントラストレンズは見ての通り赤色が強く出るのでかなり立体感が強調され、動いたものも見えやすい。またラインに張った目印やウキ釣りの浮きなどの動きも見えやすい。替わりに光量が足りないと暗く見えたりするのでコントラスト性能をどこまで上げてあるかが一日かけられるかどうかを左右する。
最高にコントラストが高めてあり明るいレンズとして偏光ではないがOAKLEY PRISM TRAILを比較対象に。このレンズは山の中をMTBでぶっ飛ぶ時やトレイルランでコケたら3回転するくらいのスピードで走っても路面が分かりやすく山での最高の相棒。ただ釣りでは使えない。
コントラストの色合いのレンズでコントラストが強い順に
ACTION COPPER▷バーサタイルコパー▷サイトコパーか。
ACTION COPPERは海でのロックゲームやエギングなどで対象物がどのような動きをしているか見る時に最高に見やすい。特に赤のワームなんか使っているときは海中でもよく見える。
鮎釣りでは川見の時に使いなれることで高いところから川を見ると立体感強くかつかなり濃淡が出やすく、特に黒い石が見やすくなる。ただ白っぽい色も赤っぽくみえるので付いている鮎を見つけるには慣れが必要。
サイトコパーはコントラストに振ったレンズだがかなり自然な色味に見えるのでコントラスト強めのレンズで一日中かけたいなら明るく見えてかなりオススメ。ACTION COPPERは暗く感じるが実際に掛けるとかなりくっきりと物が見える。ただ一日中掛けると外してから目が慣れるまでは景色が緑っぽく感じる。曇りなど光量が足りないときは暗くなるなど使い方を選ぶ。
私がシーズン通して使っているのがTALEXのLUSTER ORANGE、コントラストは高く明るさ性能が高めてあるのでかなり明るく見える。ただ雑光カット率が95%と低いので眩しいときは辛い。PolaWing-spXのアクティブオレンジは雑光カット率99%なので使って見たかったがモニター品に入っていなかった、残念。
ブラウン系のレンズはコントラスト高くかつグレーが入っているので眩しさもかなりカットできる。茶系のレンズは暗く感じる人もいて見え方に好き嫌いあるので好みかな?
「明るく、スッキリ」ブライト系
明るさ性能を突き詰めると黄色いレンズになってしまうので黄色に加えてどのくらいコントラストが高めてあり、かつグレーが入って眩しさを抑えるかがこのカテゴリーのみせどころか。
この中ではEASE GREENが一番明るい。どのくらい明るいかといえば運転していてトンネルに入った際も外すことなくかけ続けて違和感がないくらい明るい。雑光カット率が90%と低いので晴天時の鮎釣りでは太陽と向かい合うと水面がキラキラして見にくい。
SPX-103 シューターグリーンはEASE GREENにさらにグレーが強く入っているので一日中かけてもそんなに眩しくないかもしれない。雑光カット率も99%だし。SPX-132 ハンターグリーンはブライト系に入れちゃったけど違うと思う。レイバンのグリーンのレンズにとてもよく似ているのでレイバンで偏光求める人にはいいかもしれない。私もいつかレイバンのアヴィエターにハンターグリーンをいれてちょいワルオヤジになってみたい。
無理か。
【番外編】「楽しく、涼しい」ブルー系
ブルー系はなんといってもかけていて楽しい!
青い空が青く見えて晴天の時にかけると気持ちが良い。酷暑の中のウルトラマラソンの時に掛け続けたが掛けていて明らかに涼しく感じて走りきることができた!
グレ釣りの鬼才・松田稔が開発したMASTER BLUEはグレー系のナチュラルベースにブルーが配色され青系や白系の色を強調する。青い水面や透明度の高いクリアな水域ではコントラスト性能がかなり高まるので澄んだ青く見えるような川だと最強の威力。
フィッシングショーで松田稔氏に話を聞いた時に、「とにかく掛けていて楽しい!一日中楽しく釣りができるんじゃ!」といっていたのが印象的で【限定】という響きにも惹かれてMASTER BLUEは購入。川では特に白を強調するので鮎がヒラを打って食んでいるのを見つけやすい。短い川見で活性の高い鮎を見つけるにはブルー系は効果的。しかし水が澄んでいて晴れていることが条件。
ラピスブルーはさらに青みが強く明るい!より楽しい気がするのでOAKLEY のフロッグスキンにブルーミラー入れて夏の海辺でお姉ちゃんと!硬派に夏のマラソンで使うために購入しようと思う。
iPhoneで撮影した青の世界。
左側のマスターブルー、右がラピスブルー。
真っ青な空の下、透けるような綺麗な水をたたえた山あいの中小河川で岩盤にヒラを打つ鮎を見つけて竿を出す。そんな最高のシュチュエーションで使いたい青のレンズ!
まとめ、総括
今回TALEXとPolaWing-spXをかなり掛け比べたが性能差は本当にないと思う。カメラの世界でもCanonかNIKONかは好み次第。見たままの世界を強調し思い出をより鮮明にするCanon、見たままの世界を見たままの通り描写しそのまま残すNIKON。そんな感じ。
TALEXには色彩をより強調して浮き出るかのような立体感で見せてくれる楽しさがある。
そしてTALEXには美しいガラスレンズの世界がある。TALEXで選べるガラスレンズのサングラスは取り扱いに気を使うが美しいフレームをより際立たせる事ができ、サングラスに品格を与えてくれる。
RayBan RB3362×TALEX TRUEVIEW ガラスレンズ
PolaWing-spXにはありのままの世界をよりありのままに、快適に見せてくれる性能がある。
全てのレンズが偏光率99%で好きな色を選べば、保証された性能が付いてくる。TALEXよりずっと明るい世界が約束されていて1日を快適に過ごせるだろう。
最初の一本は?
偏光オタクの自分が一番聞かれるのが「じゃあ何を買えば良いの?」だ。
釣りに関係なくサングラスとしていつでも使いたい、というなら迷いなく【TALEX TRUEVIEWのガラスレンズ】だ。嫁さんのサングラスのレンズを気づかないうちに勝手にこれに取り替えた。(しかし気づいてももらえなかった)そのぐらい好きなレンズである。
では鮎釣りには??と聞かれたら【PolaWing-spXのSPX-102 フィールドグレイ】だ。
初めはTALEX TRUEVIEW SPORTSかSPX-102 フィールドグレイ、としようと思ったがPolaWing-spXの明るさ、快適さは初めて良い偏光グラスを持ちたいならば間違いなくお勧めできる。
今回サングラスを新調したい、といっていたS師匠も散々見比べてTRUEVIEW SPORTSとSPX-102 フィールドグレイで迷った挙句、PolaWing-spXのSPX-102 フィールドグレイでサングラスを新調した。「このサングラスならあと2.3匹多く釣れる」って言っていた。出来上がったら掛けてみるのが楽しみだ。
両方のレンズを一気に全部試せるメガネ屋さん
東京近辺にお住まいなら府中に「日本メガネ」というメガネ会では全国から店長を訪ねてくるコアなメガネ屋さんがある。調整力やフィッティングなど突き抜けておりTALEXもPolaWing-spXも全ての色見本があり同時に試せるので迷ったら訪ねてみるといいと思う。ZEALやOAKLEYなど鮎釣り用メーカーの他にも多くを扱っているので気に入った1本があると思う。(ダイワやサイトマスターなど釣り具メーカーのフレームはない。)レイバンのコアな改造などは店長がやっており、普段は店にいないので予約必須である。店長いなくても、いつもいる店員さんがかなり詳しいのでいつも自分は突然訪れている。気になった人は「日本メガネホームページ」か「メガネ屋だってば!」というかなりコアな店長のブログを読むと面白いかもしれない。
長くなったが渾身のレポート終わり。
ああ、目が疲れた。
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